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現実療法を提唱した人
1960年代、精神科医のグラッサー(Glasser,W.)らが現実療法を提唱。
現実療法の理論的背景
生育歴や過去、感情や症状に焦点を当てず、満たされていない人間関係から今起きている問題など「現在」に焦点を当て、様々な方法を使って問題を解決しようとする。
現実療法のプロセスには、大きな要素が2つある。
- 変化をもたらす様々な方法を用いる。
- 変化を起こす方法が根差している環境を重視し、クライエントとの関係づくりのための具体的な指針が定められている。
現実療法の主要な概念
現実療法は、非行少年や少女に対するカウンセリング法として開発されたが、その後、コントロール理論となり、さらに選択理論と改名された。
現実療法には以下の特徴がある。
- 自身の願望と欲求を明確に知ること、その願望が現実的に達成可能かどうかの評価を援助する。
- 自身が明確な基準を参照し、行動できているかの自己評価を援助する。
- 自ら肯定的な人生の計画を立て、それを掌握し、現実的な願望と欲求を充足させながら、計画に向かうよう援助する。
- それによって力が与えられ、人がより確信に満ち、よりよい人間関係と効果的な人生計画を立てられるようになることを目指す。