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理論

認知療法:キャリコンが知っておきたいカウンセリング理論

投稿日:2019年8月29日 更新日:

認知療法を提唱した人

認知療法を提唱したのは、アーロン・ベック(Beck, A. 1921-)。

1970年代に提唱されて以来改良と実証が重ねられており、現在も心理臨床の現場で、うつや不安障害をはじめ、不眠症、摂食障害や怒りのコントロールなどに活用されている。

認知療法の主要概念

考え方の基本

ベックはうつの研究をする中で、うつの発症直前に着目し、クライエントの問題の核心は、直面する出来事そのものよりも、その認知(受け止め方)にあるとした。

自動思考とスキーマ

自動思考
表層にある。
ある状況において頭に浮かぶイメージや思考。

スキーマ
深層にある。
自己や世界のとらえ方についての個人特有のパターン。自動思考を生み出す枠組み。個人の人生観、世界観。
スキーマ=スキーム、scheme。計画。枠組みのある計画。

抑うつ状態や不安状態では、自動思考が非論理的で不合理なものとなっていることが多く、認知療法ではこれを「認知の歪み」として発見し、検証・治療していく。

認知の歪みの累計

  1. 恣意的推論:根拠に乏しいのに、他人の心を深読みしすぎたり、将来のことを先読みしすぎたりして、事実から飛躍した悲観的な結論を出す。
  2. 分極化思考:中庸を認めず、全か無かと考える。(all or none thinking)
  3. マイナス化思考:良い出来事やなんでもない出来事を悪い出来事と解釈する。
  4. 感情的決めつけ:自分の感情を根拠にして状況を判断すること。うつ状態では否定的な感情が支配しており、否定的結論ばかり出してしまう。
  5. レッテル貼り:歪んだ認知に基づいてネガティブな自己イメージを作り上げること。例:「私はダメな人間だ」
  6. 誇大視・微小視:短所や失敗を拡大解釈し、長所や成功を過小評価すること。ちょっとした失敗を取り返しのつかないもののように考える。
  7. 過度の一般化:一部分のことだけを取り上げて、すべての事柄に当てはめること。
  8. 自己関連付け:良くない出来事を理由なく自分のせいだと考える。
  9. 選択的抽象化:良いことも悪いことも起きているのに、良いことは無視して悪いことばかりを取り上げて考える(心のフィルター)。
  10. 「すべき」思考:必要以上に「~しなくてはいけない」と考えて、自分自身を追い込んでしまう。

認知療法の主要な技法:7つのコラム法

  1. 生活の中で起こったネガティブな出来事を挙げる
  2. そのときの気分を書き出す
  3. そのときの自動思考を記録
  4. 自動思考を裏付ける根拠を出す
  5. 自動思考に対して反証し、歪んだ認知を見出す
  6. 歪んだ認知を修正し、現実に適応する考え方や問題解決プランを見出す
  7. その後の気分を記す

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