国家資格キャリコン試験実技(論述)で使えそうなツールまとめ

学科とは違う対策の必要な実技試験。

論述では正答や模範解答が公表されないため、対策しづらいものがあります。

私が通ったスクールでは、キャリ協の論述で問3 (2)では厚生労働省や関連機関等のツールを盛り込むとよいと教わりました。

本当かどうかはわかりませんが、国家資格キャリアコンサルタントは厚生省所管の資格なので、そんなことがありそうな気はします。

というわけで、厚生労働省のツールをパターン別にまとめました。

目次

年齢問わず使える

キャリア・インサイト(統合版)

利用者が自分でパソコンを使いながら、適性評価、職業情報の検索、適性と職業との照合、キャリアプランニングというキャリア・ガイダンスの一連の流れを経験できるシステム。

対象者

  • キャリア・インサイトEC:18歳から34歳程度の若年者で、職業経験が無いか、もしくは経験が少ない人。
  • キャリア・インサイトMC:35歳から60歳代程度で、職業経験のある人。

特に有効な人

  • どのような仕事に就いたらいいかわからないなど、職種の絞り込みができていない人
  • 応募職種に一貫性のない人
  • 職種を絞り込み過ぎていて、選択すべき範囲が狭まっている人
  • 現職での適性に迷いがある人
  • 自己理解、職業理解が十分でない人(特に新卒者に多い)
  • 同じような職種に応募し続けているが、なかなか採用に結びつかない人
  • もともとの性格や緊張等からあまり流暢に話せないタイプの人や言葉の少ない人

4つの機能

  1. 適性評価機能(適性診断コーナー)
  2. 職業情報の検索機能(職業情報コーナー)
  3. 適性と職業との照合機能(総合評価コーナー)
  4. キャリア・プランニング機能(キャリア・プランニングコーナー)

ジョブ・カード

個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するもの。

対象者

  • 在職労働者
  • 学生を含む求職者
  • 事業主

2つの機能

  • 生涯を通じたキャリア・プランニング
  • 職業能力証明

若者向けツール

雇用環境チェックシート

安易な離職を防止するため、環境要因を把握し、相談者の持つ不平・不満の内容を整理して客観的な助言や情報提供を行うことを支援するツール。

(Employment Environment Check sheet=EEC)

対象者

  1. 職場等に馴染めず、離職が予見されるような若者。
  2. 漠然と離転職に関する相談を希望して来たが、離職等の理由・原因が不明確な若者。
  3. 上司等から見て職場に不満を持っていたり、職場に馴染んでいないと感じる若手社員。

※35 歳以上でも同様の人には使用可能。

想定される使用場面

関係構築に加え、主訴の把握ができて、より具体的な状況を明確化する段階で。

  • 相談者の感じる職場環境への不満を明確化する必要がある時
  • 転職の際、単にマッチングだけでなく相談者の欲求や価値観を明確化する必要がある時
  • 環境への介入が必要なことが予見される職場・組織等に対して、職場の問題を明確化、匿名化して提案する必要がある時

使い方と目指す支援

20個の設問への回答をもとに、相談者の想いを丁寧に傾聴しながら、相談者の置かれた環境等を正しく把握する。相談者の自己理解を深め、現在の状況を改善するための方策の検討や、相談者が自助努力すべき点への気づき等を目指します。

離職レディネスチェックシート

(Early separation Readiness Check sheet=ERC)

一時的な感情による離職等を防止するため、今までの働き方や離職に向けた計画性や準備状況を客観的に理解することを支援するツール。

想定する対象者

  1. 職場等に馴染めず、離職を考えている若者。
  2. 漠然と離転職に関する相談を希望して来たが、離職後の職業生活設計等が不明確な若者。

※但し、35 歳以上でも離転職の多い人や上記と同様の人には使用可能。

想定される使用場面

*関係構築に加え、主訴の把握ができて、より具体的な状況を明確化する段階

  • 十分な準備をせずに離職しそうな相談者に、準備や計画の必要性を促す時
  • 離職に伴うリスク等を軽視していたり、イラショナルル・ビリーフを持つ相談者に、お仕着せや説教とならない形で働きかける必要がある時

使い方と目指す支援

20 個の設問に対する評価をもとに、相談を進める。自信度の高い回答に焦点を当てて、相談者の想いを丁寧に傾聴し、さらに相談者の置かれた環境等を正しく把握。安易な離職のもたらすリスク等についての理解を深めるような働きかけをを通して、相談者が継続するための目標設定をしたり、新たな視点に気づくことで動機づけられるよう支援します。点数の低い項目を扱うことで、相談者に助言すべきことを伝えやすくなることもあります。

エンプロイアビリティチェックシート

(Employability Check Sheet=ECS)

正規雇用への移行を諦めたり躊躇している者が、正規雇用等に挑戦する自己効力感の向上と動機づけを強化するためのツール。

想定する対象者

  1. 正規雇用で働くことに対して今一つ自信、意欲が持てない若者。
  2. 自己 PR 等に自信がない若者。
  3. 就職活動期の学生。

※但し、35 歳以上でも離転職が多い人や、派遣労働が長い等で職業キャリアの一貫性や専門性が乏しい人の行動特性等を振返り、強み・長所を見出し自己肯定感や自己効力感を涵養する目的でも使用可能。

想定される使用場面

*関係構築に加え、主訴の把握ができて、より具体的な状況を明確化する段階
*セミナー等で使用する場合は目標を提示し、解説の後に使用すること

  • 就転職活動の際に、自己 PR の素材が見つからない相談者の自己理解を支援する時
  • 経験をポジティブ・リフレーミングし、自尊感情や自己肯定感を高める支援をする時

使い方と目指す支援

チェックシートで回答してもらい、その結果から、自己の持つ強みや良さを明確に言語化する支援を行い、自己肯定感・自己効力感を高めることを目指します。求職者であれば自己PRの材料として活用を促します。複数の素材が見つかるはずなので応募先に応じて、どれをチョイスすると訴求力が強いか等について検討します。

職場のあなた再現シート

(職場における対応力チェック)

職場のコミュニケーションの在り方を再現し、周囲の人間関係等に与える影響を自己理解するためのツール。

想定する対象者

  1. 職場等で課題を指摘されており、職場の勧めでキャリアコンサルティングに来た若者。
  2. 離転職に関する相談を希望して来たが、離職等の理由・原因が本人の側にあると予見される若者。
  3. 職場等でのコミュニケーションに課題がありそうな若者。

但し、35 歳以上でも短期の転職が多い人や、組織や人間関係の希薄な職業環境が長い人等、新たな環境への適応を支援する目的でも使用可能。

想定される使用場面

*関係構築に加え、問題把握と共有、目標設定の合意ができた後で、具体的な方策を検討す
る段階

  • 職場のコミュニケーション・態度に課題を持つ相談者の行動変容を促す支援をする時
  • 周囲の働きかけに対して歪んだ認知を持っている場合等の他者理解の支援をする時

使い方と目指す支援

シートの10個の場面の吹き出しに、相談者の普段の自分の言動を書き込んでもらい、自己理解や職場で求められるソーシャルスキル等について気づきをもたらすよう働きかけます。

仕事と楽しく付き合うためのキャリアコンサルティングチャート

新人時代に経験する「つまらない、くだらない」と感じる周辺的業務に対して、視点を変え
ることで、その仕事の意義や受け止め方の変容を促すツール。

想定する対象者

  1. 不本意就職等が原因で、与えられた職務をネガティブ(つまらない等)に捉えがちな若者。
  2. 希望どおりの就職をしたものの、周辺的な作業が続き、やりたい仕事が出来ないので入職して日が浅いにもかかわらず離転職を検討しているといった若者。
  3. 仕事に対する価値観を明確化することが望ましい若者。
  4. 羽柴秀吉の草履取りのストーリーを単なる「ゴマすり」と理解しているか、全く理解していないような若者。

※但し、35 歳以上でも上記に当てはまるタイプの人には使用可能。

想定される使用場面

*関係構築に加え、問題把握と共有、目標設定の合意ができた後で、具体的な方策を検討す
る段階

  • 日々の職務内容等にやりがいや楽しみを見出し、満足度を高める支援をする時
  • 職務遂行に関して、自発的な目標設定や自己動機づけのスキルを高める支援をする時

使い方と目指す支援

シートに記入してもらい、相談者の想い・気持ちを丁寧に聴き、共感的に受容、相談者の仕事の意義等を様々な立場・観点で考えてもらいます。このことで、他者の役に立つという自己有用感や他者の価値を自己に取り入れる経験を企図します。本質的な目標としては、相談者が今後も出くわすであろう、一見、自分にとって無価値な仕事に対してもポジティブに取り組むことができるようになるための支援です。視点や価値観を広げ、自己目標設定ができるようなることを目指します。

ジョブ・カード様式1作成ワークシート

ジョブ・カード様式1-1(2017 年 10 月現在)を作成する際の自己理解とキャリア・プラン
ニングの在り方を支援するワークシート。

想定する対象者

  1. マッチング理論に基づいた職業選択行動にこだわる若者。
  2. 自己理解が不十分な若者。
  3. 過去と現在に意識が集中し、将来が展望できない若者。
  4. 職業生活設計(キャリア・プラン)が不明確か考えていない若者。

※但し、35 歳以上でも上記に当てはまるタイプの人には使用可能。

想定される使用場面

*関係構築に加え、問題把握と共有、目標設定の合意ができた後で、具体的な方策を検討す
る段階
*セミナー等で使用する場合は目標を提示し、解説の後に使用すること

  • セルフ・キャリアドック制度に基づく個別面談前のプレ・ワークを実施する時
  • 自己理解の深化と積極的不確実性を反映した職業生活設計の支援をする時
  • キャリア・プランが不明確なキャリアコンサルタントのセルフ・ワークを行う時

使い方と目指す支援

各ワークシートを作成した結果、相談者の中に生起した気持ち・考えを丁寧に質問すること
で自己像を明確化するよう支援します。将来予測は今後、就転職する際の業界研究・企業研究とも併せて志望動機に盛り込む等の材料としての活用も助言できます。

女性向け

自己棚卸しシート

「仕事」「仕事以外」双方の経験等を並列して書き出すことにより、単なる棚卸しで終わるのではなく、双方を結び付けた多角的な振り返りを行うことで、今まで気づかなかった強み等を発見でき、自己効力感の向上・自己理解の促進に繋げることを狙いとするツール。

想定する対象者

  1. 子育てしながら就業中の女性
  2. 育児(休暇)からの復帰を考えている女性

上記には、以下の女性が含まれます。

  • 育児・仕事に一杯一杯、或いは両立はしているものの今後のキャリアについて考える余裕がない/機会が少ない女性
  • 子育て中あるいは出産*を間近に控え、仕事を続ける/復帰することに不安を感じる女性
  • しばらく仕事から離れこれから仕事をしたいが何ができるのかわからない女性
    *初産のみならず第二子以降を含む

想定される使用場面

*関係構築に加え主訴の把握ができて、より具体的な状況を明確化する段階

  • 相談者が働いている場合:育児と仕事の両立に自信をなくしている時
  • 相談者が出産育児休職中の場合:復職するにあたって不安を感じている時

使い方と目指す支援

時系列で仕事と仕事以外(自分・家庭)を並行して記入し「見える化」することにより、相談者がこれまで従事した仕事の概要・最も注力した/苦労した事柄・得た能力・スキルや、出産後に時間その他で制約が発生した状態でも上手くできるようになったこと/自分が成長したことについて、幅広い把握と整理を行います。

キャリア&子育て分析シート

仕事と育児の両立において「負の効果」と感じているものを整理し、視点を変えることで「正の効果」について考えることを促すツール。

想定する対象者

  1. 子育てしながら働くことを負い目に感じて(子供がかわいそう等)辛くなっている女性
  2. 職場に迷惑をかけているのではないかと悩んでいる女性
  3. 仕事も家事・育児も自分がやらなくては、と抱え込み、一杯一杯になっている女性

但し、上記のような課題は特になくても、両立中である女性、将来育児と仕事の両立を考えて
いる女性や、これから産育休に入る女性に対し、働く事を多面的に捉え、両立のポジティブな面に気づいて頂く目的でも使用可能。

想定される使用場面

*関係構築に加え主訴の把握ができて、より具体的な状況を明確化する段階

  • 相談者が子育てと仕事の両立に疲弊していたり、不安を感じている時
  • 相談者が「今」しか見えておらず、将来についての展望ができない状態の時

使い方と目指す支援

面談の中で相談者が語った問題を、シートに書き出し整理していきます。カテゴライズするだけでも、何を悩んでいるかが「見える化」できます。相談者が、両立のポジティブな面にも気づき、2つの視点を持って柔軟にキャリアを考えるきっかけを提供、「自分らしい生き方、働き方」について気づいた事や感じた事を自分の言葉で、語ってもらいます。

私のキャリアと子供の成長シート

現在の大変さにとらわれている相談者に、長期的な視点でライフ・キャリアを見通してもらうためのツール。自分の年齢表に子供の年齢表を並べるて「見える化」することにより、あらたな気づきを促すことができるツール。

想定する対象者

  1. 産休・育休中、第二子を考えている女性で子育てと仕事の両立に不安を感じている女性
  2.  育児と仕事の両立に疲弊していて、続けていけるのだろうかと不安を感じている女性
  3. 昇進、昇格や専門性のアップ等を目指したいが育児との両立で思うようにいかず、悶々としている女性
  4. 上記のような課題は特にないが、長期のライフ・キャリア・プランが不明確と思われる女性

但し、上記のような課題は特になくても、長期のライフ・キャリア・プランが不明確と思われ
る育児中の女性や、将来育児と仕事の両立を考えている女性に対して、長期的なライフ・キャリア・プランを検討する際にも利用できます。

想定される使用場面

*関係構築に加え主訴の把握ができて、より具体的な状況を明確化する段階
*グループカウンセリングで使用することも可能

  • 相談者が子育てしながら働くことで、ネガティブな思考になっている時
  • 相談者が全部自分一人でやらなくてはと、抱え込みすぎている時

使い方と目指す支援

子供の成長をイメージしながら中長期の見通しを立ててキャリアビジョンやアクションプランを考えることで、子供の成長に伴った中長期のライフ・キャリア・プランがイメージできるよう支援します。

中高年向け

自己理解~行動・特徴把握シート~

自分自身を客観視してこなかった中高年(エンプロイアビリティの高低は問わない)に対して、自己理解を促し、キャリアチェンジを前向きに捉えることを狙うツール。

想定する対象者

  1. これまで自分自身をふりかえってこなかった(客観視してこなかった)中高年

但し、「これまで先のことは考えず来てしまった中高年」に対し自らの強みや弱みを明確にし、①いつまでに②何を③どのように改善するかを明確にし、今後のライフプランを立てるために使用可能。

想定される使用場面

*関係構築に加え主訴の把握ができて、より具体的な状況を明確化する段階

  • キャリアチェンジ(役職定年・再雇用等)を余儀なくされることに対して不安や不満を感じている中高年への面談時
  • なかなか自己開示ができない中高年への面談時

使い方と目指す支援

職場にいてほしいと思われる中高年、職場にいてほしくないと思われる中高年とは、どのような人材なのか整理し、自分には何が足りていて何が足りていないかを明確にするワークです。
自己の足りてない能力に気づき、①いつまでに、②何を、③どのように改善するかを明確にすることが目的です。また、効果として、70 歳雇用時代をふまえ、意識変革することで、前向きな気持ちを持ち、生産性の上がる社員となり、できるだけ長く働きがいや生きがいを持った職業人生を送ることが可能になります。

人生後半戦のライフ・キャリアシート(在職者用)

職業人生を振り返りながら、仕事をする上で大切にしている価値観や自己の強み・弱みを探索して、人生後半戦のライフ・キャリアを中長期的に考える機会を提供するツール。

想定する対象者

  1. これまで将来のことをあまり考えて来なかった中高年。
  2. 役職定年や他律的な理由でキャリアチェンジすることは受けとめているが、今後どうしていけばよいか分からない中高年。
  3. 再雇用で継続して働きたいが、自分の居場所がなくなることに不安を感じている中高年。

想定される使用場面

*関係構築に加え、問題把握と共有、目標設定の合意ができた後で、具体的な方策を検討する段階
*セミナー等で使用する場合は目標を提示し、解説の後に使用すること

  • 自己理解に取り組み、自身のキャリアを前向きに考えることができるようになった相談者が、次へのステップに移る時
  • 幅広い観点の自己理解(自身の満足度からみた仕事経験の振り返り、仕事に対する価値観、自分の強み・弱み等)を行い、これからのライフ・キャリア・プランを考える時

使い方と目指す支援

このシートでは中高年が幅広い観点から自己理解を深められます。他のシートも併用しながら、これからのライフ・キャリア・プランを考えてもらいます。役職定年や定年後の再雇用で、組織における役割が大きく変わったことや変わるであろうことを想定している中高年層の社員にとって、自己分析・自己理解を促す支援となり、自分を取り巻く環境の変化について認識を深めさせることができます。

人生後半戦の経済面を含めたライフプランニングシート

25年先までのライフ・イベントと、それに伴う家計収支を1枚のシートにまとめ、人生後半戦のライフ・キャリアとマネープランを長期的に考える機会を提供するツール。

想定する対象者

  1. これまで家計を考えたことがない、老後の生活に漠然とした不安を抱えている中高年。
  2. 今後のライフ・キャリア・プランを考える際、家計の見直しも必要と考えている中高年。
  3. これからのマネープランについて家族と話す機会が必要と考えている中高年。

想定される使用場面

*関係構築に加え、問題把握と共有、目標設定の合意ができた後で、具体的な方策を検討する段階
*セミナー等で使用する場合は目標を提示し、解説の後に使用すること

  • 自己理解を深めることが出来た後、次のステップとして使用する時
  • ぼんやりとした老後を明確にし、今から備えることを考える時

使い方と目指す支援

まず「環境理解促進資料」を使って中高年を取り巻く環境を理解します。その後に「人生後半戦の経済面を含めたライフプランニングシート」の「我が家の出来事(現在から 25 年後)」と「家計の収支」を入力し、長期的な視点で考えることを支援します。

中高年では老後の家計について漠然とした不安を抱えている人が多くいます。また、経済面を含めたライフプランニングが効果的であり、家族との話し合いの支援も有効であることが文献等で報告されています。キャリア・プランとマネープランは表裏一体のものといえますが、今後の家計収支を検討して何歳までいくら稼ぐかを考えると、どんな仕事があるのか、その仕事に就くために、どんな資格やスキルが必要なのか、といったキャリアを考えることにつながっていきます。

環境変化を考えるシート

相談者を取り巻く環境の変化について、幅広い観点から認識することを支援するツール。
中高年技法(1)(2)(3)を使う際に必要に応じて併用する。

想定する対象者

  1. 自分を取り巻く環境の変化について、認識できていない中高年。
  2. 人生後半戦のライフ・キャリアシートや人生後半戦の経済面を含めたライフプランニングシートと併用して、視野を広げながら環境変化を具体的に考えることが必要な中高年。

使い方と目指す支援

これまで自分を取り巻く環境について考えてこなかった相談者の理解を促すため、関連する情報を提供することも有益です。説明する際には客観的な事実を伝えることに心がけ、相談者がどのように捉えるか質問すること。

相談者の多くは日本人の平均寿命を知っていますが、自分がおおよそ何歳まで生きるかを自分ごととして考えていません。男性で 4 人に 3 人(75%)、女性では 10 人中 9 人近く(87%)が 75 歳まで生存します。相談者自身が、人生後半の生き方や働き方を長期的な視点で考える必要があることを理解してもらいます。

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