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第9回 キャリアコンサルタント 実技(論述)試験問題 問2(キャリ協)

投稿日:2018年10月8日 更新日:

第9回 キャリアコンサルタント 実技(論述)試験問題(キャリ協)、問2の解答例と解説。

過去問はこちら↓

第9回 キャリアコンサルタント 実技(論述)試験問題(キャリ協)

設問2

キャリアコンサルタントとして、あなたが考える相談者の「問題」を記述せよ。(10 点)

解答例

就職活動を今後どう進めてよいかわからないでいる。CL4より、鉄道会社で求められる人材や運転士に必要な適性に関する仕事理解不足と思い込み、自己の適性や強みに関する自己理解不足が考えられる。また、企業の今後の採用動向に関する情報不足や、なぜ自分が面接に通らなかったかという就職活動の振り返り不足もCLの問題と考えられる。(154文字)

解説

1つ目に、CL目線でも主訴となっていることを入れました。就職活動に際して今後どう進めたらいいかわからないのは、CC目線からも問題と思われるからです。

2つ目は、CLの仕事理解不足と思い込みおです。鉄道会社で求められる=採用される人材とはどんな人材なのか、運転士に必要な適性とは何なのか、そこの理解が不足したまま、運転士になりたいという思いだけをたくさん訴えても面接は通らないよね、というところです。

3つ目は、自己理解不足です。運転士になりたいという思いだけで今まできてしまったようで、自分のどこが運転士に向いているのか、という視点が欠けていると考えられます。

4つ目は、企業の今後の採用動向に関する研究不足です。事実を確認する前から「鉄道会社も秋採用とか二次募集があるとは思うんですけど、採用数は少ないと思うし」と考え諦めてしまおうとしているようです。

5つ目は、面接対策の振り返り不足です。業界への関心や運転士に対する思いは人一倍の自分が面接で落ちて、鉄道業界への関心が低く不真面目なクラスメートが内々定をもらったのはなぜか?その振り返りをしていないようなので、問題としました。

逐語でのCL発言要旨

  • 大手鉄道会社を数社受け、2社は面接まで進んだ。
  • 鉄道会社への就職に有利と言われている専門学校に入り、就職活動も自分では頑張ってきたつもりだが結果がでなかった。
  • 小さな頃から電車が好きで電車の運転士になることが夢だったので、どうしても鉄道会社にはいりたかったが、もう無理なのかなと思う。

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  • 人一倍運転士になりたいという気持ちがあり面接ではそれを十分に伝えた。
  • 自分より鉄道業界への関心が低く、不真面目なクラスメートが内々定をもらい、しばらく落ち込んでやる気もでなかった。
  • 親からは8月末にもなって就職先が決まっていないことを怒られたが、どうしたらいいのかわからない。

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  • 鉄道会社では秋採用や二次募集があるとは思うが、採用数は少ないだろう。
  • 鉄道に対する思いはあきらめきれないが、自信もなくなってきた。
  • 他の業界も受けたほうがいいのかもしれないが、どこでもいい訳ではない。

設問2のポイント

主訴・問題点を的確につかむことが、その後の展開の基礎となります。
CLの発言を傾聴、何が問題かをしっかり考える必要があります。

  1. CCから見た、CLの問題点=見立てを記述します。
    CCとしてCLを洞察し、問題の見立てができるかどうかが問われています。
  2. ここで問われている「問題」とは、CLの訴えていること(悩み、不安、戸惑いなど)の根本原因になっている問題であり、CL自身は気づいていない可能性が高いと思われるものです。
  3. CCによる「見立て」は仮説ではありますが、深い洞察に基づくものである必要があります。この見立てにより、CLの気づきを促すことになるからです。
  4. 「見立て」には色々な観点があり、CCによっても様々な見方がなされます。そのため、絶対的な正解や唯一の正解はありません。ただ、試験問題の回答であるということで、カテゴリはある程度限定されています。これまでに行われた過去の試験問題からは、以下のようなカテゴリが考えられます。
    • 自己理解不足
    • 仕事理解不足
    • コミュニケーション不足
    • 思い込み
    • 情報不足
    • キャリアプラン・ライフプランの検討不足
    • 変化に対する準備不足 など
  5. 見立ては様々な観点から行えるため複数考えられますが、CCとして問題であると強く思われる内容を2、3選んで、その根拠を示して記述します。
    応答の中で、CLの発言の中心となっている2~3つの応答に、CLの根拠を伴う思いや感情が表出した箇所があります。それらが、どのカテゴリの問題であるかを考え、問題を整理します。
  6. 答え方としては、自己理解不足であれば何の自己理解が不足しているのか(能力、環境、価値観、思考、行動、など)、仕事理解の不足なら何の仕事理解が不足しているのか(人事制度、組織、業界、職務、など)を具体的に述べます。
  7. 回答の文末:「〜と思われる」「と考えられる」などの表現を使い、断定的な表現を避けるのが無難です。「見立て」は飽くまでも仮説なので。
  8. 文字数:本問の回答欄はA4で4行なので、140~160文字程度です。
  9. 一度下書きを書くかどうか:時間の余裕はあまりない場合が多いもの。記述の骨子を考えながら文章作成の過程で調整できるように練習しておくのがベターです。

第9回 実技(論述)(キャリ協)

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