2018年8月に行われた、第9回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問24について。
国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。
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問題文
「平成29 年版労働経済の分析」(厚生労働省)における我が国のイノベーションと人材活用に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
選択肢
- イノベーション活動の阻害要因として、我が国の企業の過半数が「能力のある従業者の不足」を挙げている。
- 我が国は、博士卒の割合がOECD 諸国平均よりも高い。
- イノベーションの進展に伴い、低スキル職種の就業者が減少する傾向にある。
- 1995 年から2015 年の20 年間で、高スキル職種の賃金は、中スキル職種・低スキル職種の賃金と比較して伸び悩んでいる。
正解
1
各選択肢を検討
平成29年版「労働経済の分析」のサブタイトルになっているイノベーションに関する設問でした。
1つ目の記述
当該資料第II部第1章第1節81ページに以下の記載があります。
約7割の企業が「能力のある従業者の不足」がイノベーション活動の阻害要因になっていると回答している。
2つ目の記述
当該資料第II部第1章第2節90ページで、博士卒の割合の国際比較を行っています。また、89ページに下記の記載があります。
我が国は大学卒の割合は高いものの、博士卒の割合が低く、主要国のなかでも最も低い水準となっている。
3つ目の記述
当該資料第II部第1章第3節107および109ページに以下の記載があります。
いずれの国においても、中スキル職種における就業者が減少する一方で、低スキル職種、高スキル職種における就業者が増加する傾向にある。
低スキル職種における就業者をみると、1990 年代前半までと比較して、また他の職種と比較しても大幅に増加している。このように、バブル崩壊前後で比較すると、低スキル職種における就業者の増加が顕著なことが分かり、このことが近年、我が国において、イノベーションの進展に賃金の上昇が結び付いていない要因の一つと考えられる。
4つ目の記述
当該資料第II部第1章第3節111ページに以下の記載があります。
高スキル職種だけが賃金の伸び、金額ともに高くなっており、