第7回 キャリアコンサルタント 論述試験問題(キャリ協)、問3 (1)の解答例と解説。
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第7回 キャリアコンサルタント 実技(論述)試験問題(キャリ協)
目次
設問3
この事例の展開に関し、以下の問いに答えよ。((2)と合わせて30 点)
(1) Zさんに対しどのような提案を行うか。逐語の空欄Bに入る、あなたが考える提案の要点を2つ記述せよ。
解答例
① これまでの経験や身に付けたスキルの棚卸と、今後のキャリアプラン(31文字)
② 転職前に必要な準備と、転職する場合のキャリアプランやライフプラン(32文字)
解説
①:転職するにしてもしないにしても、今後どうしていくのか主体的に決めてもらうには必要であろうことを挙げました。特に、CL4「自分の力がどこまで他の会社で通用するかわからない」「何から始めていいかもわからない」という発言に対応しています。
②:CC6「もし転職するとしたら」という仮定のもとなので、転職するなら必要であろうことを挙げました。CLの一連の発言からは、転職というのは比較的安易な思いつきにすぎないような印象を受けました。もし実際に転職するとしたら、という想定のもと、現実的にはどこまで想定するべきであるかを考えることを支援できるとよいと思いました。
ポイント
CLの目標設定を支援するために、CCがどのような提案ができるのか。その提案力、支援力が問われています。
- 目標設定に向けた提案の要点を記入します。
提案の要点を2つに分けて、それぞれ1行で記述します。 - CLが強く訴えていること(=主訴)と設問2の見立てに連動した問題解決のための目標を提案します。
面接の目標設定は本来CL主体で行いますが、キャリ協の実技(記述)試験問題ではCCが目標を提案し、CLの同意を促しています。 - 提案の内容は、CLが受け入れやすいものとすることが重要です。
CCの観点で、短期的なものから長期的なものまで、具体的なものから広がりのある柔軟なものまでありますが、設問2の見立てとのつながりを考慮して記述します。 - ここで合意された目標設定が、次の設問3(2)の「働きかけ・方策」につながっていきます。
- 文字数:解答欄は各一行なので、それぞれ30〜35文字程度で簡潔に記します。
提案内容のヒント
- 今後のマネープランの作成
- 今後のキャリアプランの作成
- 中長期的なライフプランの作成
- これまでの仕事の棚卸し
- 自分の経験を生かした今後の職業選択
- キャリアシートの作成
- 自分にとって「やりがいのある仕事」とは何か、自己探索と職業選択
- CLをとりまく環境の理解
- CLをとりまく人とのコミュニケーション促進
第7回 実技(論述)(キャリ協)