過去問研究

第5回 キャリアコンサルタント 学科試験問題 問9

2017年8月に行われた、第5回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問9について。

国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。

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問題文

シャイン(Schein, E. H.)の理論に関する次の記述のうち、 適切なものはどれか。

選択肢

  1. 静的なマッチングではなく、個人のキャリアが決まるダイナミクス力学を明らかにしようとしており、組織と人の相互作用を重視し、個人は成人を過ぎても成長し続ける存在であるという発達的視点に根差している。
  2. 個人が生きている領域を「職場」「家庭」「国・地域」という3領域に分け、個人のキャリアはそれらの領域から発生する制約や支援との相互作用で培われると考える。
  3. キャリアを捉える際には、「動的キャリア」と「静的キャリア」の2つの軸で捉え、 このうち動的とは、組織内の階層次元や職能ないし技術次元等の移動 を示している。
  4. 個人が組織の価値に教化されていく(染まっていく)際に、いくつかのパターンがあることを発見し、調査・研究の結果、8つのパターンに集約した「キャリア・サバイバル」を示した。

正解

1

各選択肢について

キャリアに関する理論から、シャインの理論についての設問です。

渡辺先生の『キャリアの心理学』第2版を参考に考えます。

1つ目の記述

渡辺先生前掲書152ページに以下の記載があります。

シャインのいうマッチングは、静的なマッチングではなく、個人のキャリアが決まるダイナミクス(力学)を明らかにしようという試みである。シャインが重視したのは、組織と人の相互作用であり、組織も成長し、個人も成人を過ぎても成長し続ける存在であるという発達的視点に根ざしたものである。

2つ目の記述

シャインは、人が生きている(役割が存在する)領域を以下の3つに分けました。(渡辺先生前掲書153~154ページ)

  1. 生物学的・社会的
  2. 家族関係
  3. 仕事・キャリア

3つ目の記述

シャインがキャリアを捉える際の2軸として提示したのは、

  • 外的キャリア
  • 内的キャリア

です。(渡辺先生前掲書157ページ)

4つ目の記述

シャインは当初、従業員が組織の価値に強化されていく(染まっていく)という仮説に沿って調査を進めていたがうまくいかず、会社の価値に個人が染まるのではなく、個人が独自のキャリアを歩んでいくという見解に至りました。その独自のキャリアの8パターンがキャリア・アンカーです。(渡辺先生前掲書159ページ)

「キャリア・サバイバル」は、キャリア・アンカーを現実に実現していくこと。(渡辺先生前掲書163ページ)

参考

第5回学科試験の参考資料・サイトまとめはこちら⇒

第5回 学科試験 問1~問50

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