2017年8月に行われた、第5回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問14について。
国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。
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問題文
若年者の個人的特性に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
選択肢
- フリーター等の非正規雇用で働いている労働者については、学び直しの支援、効果的な訓練機会の提供等を通じ、正規雇用化を支援することが必要である。
- 若年無業者については、一人ひとりに応じた専門的な相談やコミュニケーション訓練、職場体験等の地域ネットワークを活用した就労支援を実施していくことが必要である。
- ひきこもりの長期化を防ぐために重要な視点は、当事者の来談・受診をできるだけ早く実現することであり、家庭への訪問を行うアウトリーチ型支援をタイミングよく開始することも必要である。
- 最近の内閣府の調査によると、若年無業者が求職活動をしない理由や就職を希望しない理由としては、「病気・けがのため」よりも「探したが見つからなかった」や「知識・能力に自信がない」の割合が高い。
正解
4
各選択肢について
1つ目の記述
内閣府「非正規雇用対策・若者雇用対策について」という資料に以下の記載があります。
● フリーター等の正規雇用化支援
フリーター等の方々に対しては、 『わかものハローワーク』(全国27カ所)・『わかもの支援コーナー』等(全国210カ所)において、個々の事情に応じた正規雇用化支援
2つ目の記述
内閣府「平成30年版子供・若者白書」に以下の記載があります。第5回試験当時にはなかった資料ですが参考になるはず。
厚生労働省は、「地域若者サポートステーション」(以下「サポステ」という。)において、地方自治体と協働し、職業的自立に向けた専門的相談支援、就職後の定着・ステップアップ支援、若年無業者等集中訓練プログラムを実施している(15~39歳対象)。
3つ目の記述
厚生労働省「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」(PDF)に以下の記載があります。
○ひきこもりの長期化を防ぐための視点 (12ページ)
当事者の来談・受診をできるだけ早く実現することが重要であり、支援機関には以下の視点
が必要。
- 身近な地域にあるひきこもりに対する支援機関を、普段から住民向けに広く周知しておくこと。
- 家庭への訪問を行うアウトリーチ型支援を、タイミングよく開始すること。
- 家族がひきこもりの本人に来談・受診を説明しやすくなるようなアドバイス、ガイダンスを継続すること。
「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン 」本編PDFはこちら⇒
4つ目の記述
内閣府「平成27年版 子供・若者白書の第2節:若年無業者,フリーター,ひきこもり」では以下のように記載しています。
若年無業者が求職活動をしない理由や就業を希望しない理由をみると,「その他」を除くと,15~19歳では「学校以外で進学や資格取得などの勉強をしている」が,20~24歳と25~29歳では「病気・けがのため」が最も高い。これら以外には,求職活動をしていない理由としては,「探したが見つからなかった」や「知識・能力に自信がない」といった理由も一定の割合を占めている。