2017年5月に行われた、第4回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問13について。
国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。
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目次
問題文
平成28年版 労働経済の分析(厚生労働省 平成28年9月)で示される、相談者の個人的特性に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
選択肢
- 2015年の完全失業者のうち、希望する内容の仕事がない、技術・技能が求人要件に満たないなど、求人条件と求職者側の希望が合わないために仕事に就けない者が153万人であった。
- 非労働力人口で就業を希望する者(仕事をしたいと思っていながら、仕事を探していない) の非求職の理由として、「適当な仕事がありそうにない」と回答する者が121 万人であった。
- 60歳以上の人は非正規雇用労働者として働く人が多く、非正規雇用の形態に就いた理由としては、「正規雇用労働者の仕事がないから」が最も高い。
- 60 歳以上の有業者の中で「この仕事を続けたい」と考えている人は、男性は 81.4%、女性は80.8%を占め、就業継続の希望は男女でそれほど大きな違いはみられない。
正解
3
各選択肢について
以下資料を参考にします。
1つ目の記述
上記資料129ページに以下のように記載されています。
2015年の完全失業者数218万人のうち、希望する内容の仕事がない、技術・技能が求人要件に満たないなど、求人条件と求職希望が合わないことにより仕事に就けない者は153万人いる。内訳としては、「希望する種類・内容の仕事がない」とする者が60万人と最も多く、次いで「求人の年齢と自分の年齢とがあわない」が32万人、「勤務時間・休日などが希望とあわない」が26万人となっている。
2つ目の記述
上記資料129ページに以下のように記載されています。
非労働力人口で就業を希望する者(仕事をしたいと思っていながら、仕事を探していない)について、非求職の理由をみてみると、「適当な仕事がありそうにない」が121万人、「出産・育児のため」が95万人となっている。「適当な仕事がありそうにない」の内訳をみると「勤務時間・賃金などが希望に合う仕事がありそうにない」が 51 万人と最も多くなっている。
3つ目の記述
上記資料146ページに以下のように記載されています。
60 歳以上の方は非正規雇用労働者として働く方が多い。そこで、労働力調査により、非正規雇用労働者が雇用形態に就いた理由をみると、第3-(2)-11 図のとおり、「自分の都合のよい時間に働きたいから」が最も高く、60~64 歳、65~69 歳、70 歳以上層がそれぞれ 24.1%、30.8%、33.7%となっており、各年齢層で最も多くなっている。一方で「正規雇用労働者の仕事がないから」は 60~64 歳層で 14.9%、65~69 歳層で 10.1%、70 歳以上層で 6.0%と低下傾向にあり、高年齢者の働き方としては、自らの生活様式に合わせて仕事を選ぶ傾向が強い。
4つ目の記述
上記資料149ページに以下のように記載されています。
60歳以上有業者1,267万人のうち、「この仕事を続けたい」と回答した者は1,029万人、「この仕事のほかに別の仕事もしたい」と回答した者は31万人、「ほかの仕事に変わりたい」と回答した者は43万人、「仕事をすっかりやめてしまいたい」と回答した者は150万人となっている。