2017年5月に行われた、第4回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問10について。
国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。
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問題文
サビカス(Savickas,M.L.)のキャリア構成(築)理論(Career Construction Theory)に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
選択肢
- 過去から現在の経験に対する意味付けというしがらみを否定し、個人が環境から受ける影響よりも能動的に環境を作り出すことを強調している。
- キャリア・プラトーからの脱却をテーマとしており、組織が労働者に対して提供すべき有効な施策や教育の在り方を示している。
- 外的キャリア・内的キャリアという概念を取り入れて、個人が職業生活に適合していくために必要なキャリア発達について説明している。
- 職業パーソナリティ、キャリア・アダプタビリティ、ライフテーマの3つの主要概念で構成され、キャリア・アダプタビリティについては中核概念として4つの次元で説明してい る。
正解
4
各選択肢について
キャリアに関する理論から、サビカスの理論についての設問です。
1つ目の記述
フォンドラセックらによる職業発達理論モデルの中の、有機体モデルについての説明です。(JILPT資料23ページ)
2つ目の記述
サビカスの理論は、キャリア・プラトー(停滞状態)からの脱却をテーマにはしていません。キャリア・プラトーについては青山学院大学山本先生のページが詳細かつわかりやすいです。
3つ目の記述
キャリアの捉え方で外的キャリア・内的キャリアの2軸を提唱したのはシャインです。
4つ目の記述
渡辺先生『キャリアの心理学』第2版90~104ページに、サビカスのキャリア構築理論の主要概念として以下の3つが紹介されています。
- 職業パーソナリティ
- キャリア・アダプタビリティ
- ライフテーマ