2017年2月に行われた、第3回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問44について。
国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。
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目次
問題文
「方策」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 方策とは、相談の目標を達成するために、相談者の持っている欲求を1つ1つのターゲットを、大きな括りでまとめた見出し(タイトル)のことである。
- 方策の実行に入る段階で、相談者の実行に向けた意欲が乏しい場合であっても、心理学的には、人は不可抗力的や強制的に実行させられたことの方が意欲喚起につながるとされているのでキャリアコンサルタントは強制的に実行させる。
- キャリアコンサルタントは、方策が決定した後、具体的な内容、進め方をステップごとに相談者に対して事細かく説明することは、相談者の自発性を損なうことが多いので忌避すべきである。
- キャリアコンサルタントは、各ステップを行った段階で、方策全体を行ったかどうかを確認し、していない場合はあらためて実行するか、内容を検討して別の支援を考える。
正解
4
各選択肢について
参考
- 木村周『キャリアコンサルティング 理論と実際』5訂版
1つ目の記述
不適切です。
方策とは、カウンセリングの目標を達成するための行動計画(action plan)のことであり、最終目標とそれを構成する必要なターゲットを見つけ、それに達するステップと具体的な行動を見つけ出し、それを実行することです。(上記書籍290ページ)
2つ目の記述
不適切です。
適切な方策の実行にはクライエントの意欲、理解力が問われます。(上記書籍290ページ)
3つ目の記述
不適切です。
方策が決定したら、キャリアコンサルタントは方策実行のプロセスを相談者に説明します。(上記書籍291ページ)
4つ目の記述
適切です。
上記書籍293ページの内容に沿っています。
参考