2017年2月に行われた、第3回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問14について。
国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。
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問題文
平成28年版男女共同参画白書(内閣府 平成28年5月)に示される、女性の就業をめぐる状況に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
選択肢
- 非正規雇用者の割合は男女とも上昇傾向にあるが、女性は平成27年には56.3%と、前年に比べてやや低下した。
- 平成27年における女性の非労働力人口2,887万人のうち、301万人が就業を希望している。現在求職していない理由としては、「出産・育児のため」が最も多く、32.9%となっている。
- 常用労働者100人以上を雇用する企業の労働者のうち役職者に占める女性の割合を階級別に見ると、長期的には上昇傾向にあるが、上位の役職ほど女性の割合が低く、平成27年は、係長級17.0%、課長級9.8%、部長級6.2%となっている。
- 一般労働者における男女の所定内給与額の格差は、長期的に見ると拡大傾向にあり、平成27年は、男性一般労働者の給与水準を100としたときの女性一般労働者の給与水準は60.2であった。
正解
4
各選択肢について
- 参考:内閣府:男女共同参画白書の平成28年版
1つ目の記述
非正規雇用者の割合は男女とも上昇傾向にあるが,女性は平成27年には56.3%と,前年に比べてやや低下した。
年齢階級別に長期的な傾向を見ると,平成2年から27年にかけて最も割合が大きく上昇したのは,男女とも65歳以上の層となっている。また,15~24歳の若年層(在学中の者を除く)では,13年から17年にかけて,女性が11.4%ポイント,男性が8.5%ポイントと大きく上昇し,その後,横ばいないしやや低下傾向で推移している(I-2-4図)。
出典:本編 > I > 第2章 > 第1節 就業をめぐる状況
2つ目の記述
総務省「労働力調査(詳細集計)」によると,平成27年における女性の非労働力人口2,887万人のうち,301万人が就業を希望している。現在求職していない理由としては,「出産・育児のため」が最も多く,32.9%となっている(I-2-7図)。
出典:本編 > I > 第2章 > 第1節 就業をめぐる状況
3つ目の記述
常用労働者100人以上を雇用する企業の労働者のうち役職者に占める女性の割合を階級別に見ると,長期的には上昇傾向にあるが,上位の役職ほど女性の割合が低く,平成27年は,係長級17.0%,課長級9.8%,部長級6.2%となっている(I-2-11図)。
本編 > I > 第2章 > 第2節 企業における女性の参画
4つ目の記述
一般労働者における男女の所定内給与額の格差は,長期的に見ると縮小傾向にある。平成27年に,男性一般労働者の給与水準を100としたときの女性一般労働者の給与水準は72.2と,前年と同水準であった。また,一般労働者のうち,正社員・正職員の男女の所定内給与額を見ると,男性の給与水準を100としたときの女性の給与水準は74.4となった(I-2-8図)。
出典:本編 > I > 第2章 > 第1節 就業をめぐる状況
参考