2016年11月に行われた、第2回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問8について。
国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。
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目次
問題文
キャリア理論に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
選択肢
- シャイン(Schein,E.H.)は、「人が何らかの職業上の選択を迫られた時、最も手放したくない欲求、価値観、能力(才能)などをあらわすもの」で、職業生活において拠り所となるものとしてキャリア・アンカーを示した。
- クランボルツ(Krumboltz,J.D.)は、キャリア開発と職業選択に影響を与えるのは、先天的特 性(遺伝的要素と特殊な能力)、親の職業、信念、肯定的自己認知の 4 要素であるとしている。
- シュロスバーグ(Schlossberg,N.K.)は、「キャリアサバイバル-組織と役割の戦略的プランニング」の中で、個人ニーズと組織ニーズをマッチングさせることが重要であると述べている。
- バンデューラ(Bandura,A.)は、自己効力感を育てるためには「新しいことに挑戦する」「成功体験をする」「社会的説得を受ける」「生理的、感情的状態を整える」の 4 つの方法があるとした。
各選択肢を検討
キャリア関連理論から、キャリア理論と理論家についての設問です。
キャリア・アンカーについて
「人が何らかの職業上の選択に迫られたとき、ゆずれない欲求(動機)、価値観、能力(才能)などを現すもの」であり、職業生活での拠り所となるものである。
と養成講座テキストに書いてありました。
クランボルツの4要素について
クランボルツが、キャリア意思決定に影響を与えるとした4つの要因は、
- 遺伝的特性・特別な能力
- 環境的状況・環境的出来事
- 学習経験
- 課題接近スキル
でした。
キャリア・サバイバルについて
「キャリア・サバイバル―職務と役割の戦略的プラニング」はシャインの著作。
組織の中でアンカーを実現して職務を成立させること。職務と役割を分析して実現できるかプランニングし、組織の中で生き残っていくことが大切、としました。
「キャリアサバイバル-組織と役割の戦略的プランニング」はないのかも。
自己効力感の形成について
バンデューラは自己効力感を形成する要素として挙げたのは次の4つ。
- 遂行行動の達成/個人的達成=小さな成功体験の積み上げ
- 代理経験/代理学習=観察学習、読書
- 言語的(社会的)説得=「できる」という自己暗示、他者からの励まし
- 情動喚起/情緒的覚醒=生理状態、感情のコントロール
正解
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