過去問研究

第18回 キャリアコンサルタント 学科試験問題 問3

2021年10月に行われた、第18回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問3について。

国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。

より丁寧&正確を心がけています。

万一間違っていたらごめんなさい&ご指摘願います。

外部サイトへのリンクは、各サイトの都合でページURLが変更となるなどして、切れる場合があります。ご了承ください。気付き次第修正します。

問題文

サビカス(Savickas, M. L.)のライフデザイン・カウンセリングに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. カウンセラーは、クライエントに選択と行動の結果としての現在の自己および状況のポートレートとなるものを言葉で描かせる。
  2. カウンセラーは、クライエントが語るストーリーを脚色することにより、クライエントを変化させる。
  3. カウンセラーがクライエントと敵対することにより、新たな意味を創造するための空間がもたらされる。
  4. カウンセラーは、クライエントが人生に新しいストーリーを作るために、青年期以降の記憶を中心にインタビューすることに注力する。

正解

1

各選択肢を検討

頻出のサビカスですが、「ライフデザイン・カウンセリング」は初出でした。

この用語自体は、渡辺先生の本やJILPT資料にも出てきていないと思われますが、ライフデザイン・カウンセリングはキャリア構築理論を基礎にして生まれたものなので、キャリア構築理論について理解していれば正答が導ける問いでした。

サビカスのキャリア構築理論&インタビューに関しては、下記の資料
・1:52~57ページ
・2:85~108ページ
に記載があります。

参考

  1. 労働政策研究・研修機構:職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査 (PDF)
  2. 渡辺三枝子『キャリアの心理学』第2版
  3. マーク・L・サビカス『サビカス ライフデザイン・カウンセリング・マニュアル──キャリア・カウンセリング理論と実践』

1つ目の記述

適切です。

ナラティブ心理学を取り入れた社会構成主義(social constructionism)のキャリアカウンセリングが普及し、サヴィカスはキャリアカウセリングのメタ理論(基礎
となる理論)として、社会構成主義を採用することを宣言しています(Savikcas, 2005)。

上記資料3では、ナラティヴの重要性やポートレートについて詳細に記されています。
現場でキャリア構築理論を取り入れたい方は必読かもです。

2つ目の記述

不適切です。

上記資料3、38ページに以下の記載があります。

クライエントのストーリーを再構成する際に、カウンセラーは小さなストーリーを改定せず、一つの構成に当てはめ、いくつかの小さなストーリーが一つの大きなストーリーになるようにする。

3つ目の記述

不適切です。

上記資料2、53ページに以下の記載があり、敵対する質問は用意されていません。

キャリア構築理論を用いた実践では、各人の「ライフテーマ」を明らかにすることが最も重要な課題となる。サヴィカスはそのために次のような質問を用意している。
『あなたのキャリアを作り上げるために、どうすればあなたのお役に立てるでしょうか?』
(後略)

4つ目の記述

不適切です。

キャリア構築インタビューでは、ロール・モデルや思い出せる最も昔の記憶の5つの話題についてもクライエントに質問します(上記資料1、56ページ等)。

ロール・モデルの質問では、少年/少女時代に、尊敬したり、あこがれていた人物について聞くことにより、「かくありたい」という自己概念を言葉にしてもらいます。

青年期以降の記憶を中心にインタビューするということはありません。

参考

第18回 学科試験 問1~問50

※問9までの解説を公開しました。問10以降は鋭意作成中。

問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問10 問11 問12 問13 問14 問15 問16 問17 問18 問19 問20 問21 問22 問23 問24 問25 問26 問27 問28 問29 問30 問31 問32 問33 問34 問35 問36 問37 問38 問39 問40 問41 問42 問43 問44 問45 問46 問47 問48 問49 問50

関連記事

-過去問研究
-,

© 2021 絶対合格!国家資格キャリアコンサルタント