過去問研究

第16回 キャリアコンサルタント 学科試験問題 問31

2021年3月に行われた、第16回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問31について。

国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。

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問題文

人生の転機(トランジション)の理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. シュロスバーグ(Schlossberg, N. K.)は、転機へのアプローチとして、個人が転機のプロセスの中でどの位置にいるかを見極めることが重要であると考えた。
  2. シュロスバーグは、転機には「予測していた転機」、「予測していなかった転機」の2つのタイプがあると考えた。
  3. シュロスバーグは、3Sシステム(状況、自己、周囲の援助)が個人の転機を乗り越える能力に影響を及ぼしていると考えた。
  4. ブリッジズ(Bridges, W.)は、発達的観点から転機のプロセスを捉え、「終焉」、「探索」、「開始」の3つの様相を示すと考えた。

正解

1

各選択肢を検討

正解の選択肢はこれまで問われたことのない内容でしたが、不正解の選択肢はお馴染みの内容なので、正解にたどり着ける人が多いのではないでしょうか。

1つ目の記述

適切です。

下記資料76ページに以下の記載があります。

またもう一つの特徴として、転機の期間の中での「現在位置」を見る視点が提示されている。転機のプロセスは、①転機の始まり(喪失や否認)②転機の最中(空虚と混乱)③転機の終わり(嘆き、受容)に分けられており、こうした視点を持つことによって、転機を客観的に把握出来るようにしていると言える。

出典:労働政策研究・研修機構:職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査 (PDF)

2つ目の記述

不適切です。

シュロスバーグによると、転機のタイプは以下の3つ。

  1. 予測していた転機
  2. 予測していなかった転機
  3. 期待していたものが起こらなかった転機

参考:渡辺三枝子『キャリアの心理学』第2版 193ページ

3つ目の記述

不適切です。

シュロスバーグによる内的資源の分類は、「3S」ではなく「4S」(状況:Situation、自己:Self、周囲の支援:Support、戦略:Strategies)でした。

参考:労働政策研究・研修機構:職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査 (PDF)

4つ目の記述

不適切です。

ブリッジズの考えるトランジションのプロセスは以下の通り。

終焉(何かが終わる時期)

中立圏(混乱や苦悩の時期)

開始(新しい始まりの時期)

ブリッジズによればトランジションは、古い状況から抜け出し、過渡期のどっちつかずの混乱を経験し、そこから新しい状況へ向かって前進し始めるプロセスであると考えました。

参考:岡田昌毅『働くひとの心理学―働くこと、キャリアを発達させること、そして生涯発達すること』86~87ページ

参考

第16回学科試験の参考資料・サイトまとめはこちら⇒

第16回 学科試験 問1~問50

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