過去問研究

第16回 キャリアコンサルタント 学科試験問題 問10

2021年3月に行われた、第16回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問10について。

国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。

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問題文

精神分析に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

選択肢

  1. 人間の心的体験の世界に無意識という領域を考え、意識と無意識を連続的に捉えて概念化した。
  2. フロイト(Freud, S.)は、神経症の治療法として、初めは催眠、次いで前額法、最終的に自由連想法を用いた。
  3. 人格の構造として、自我、超自我、エス(イド)を仮定し、パーソナリティや葛藤のありようを理解した。
  4. クライエントが過去から持ち越してきた対人関係の歪みをカウンセラーに向けて展開する現象をラポールと呼んだ。

正解

4

各選択肢を検討

精神分析に関しては下記資料102~104ページが参考になります。

が、カウンセリングに欠かせない「ラポール」について認識があれば、精神分析について詳しく知らなくても正答が導けたかと思います。

1つ目の記述

適切です。

フロイトは、心の世界を①意識(conscious)、②前意識(preconscious)、③無意識(unconscious)の領域に区分して、精神的な活動がどの領域で行われているかを明らかにしようとしました(局所論)。

2つ目の記述

適切です。

大学の研究職を辞して開業医になったフロイトは、多くのヒステリー患者と出会い、その中で精神分析療法の原型ができていきました。先輩の内科医ブロイアーBreuer,J.との会話で通称「アンナ・O」というヒステリー患者は、ブロイアーによる催眠術で自分の過去を思い出すことで症状が軽快、ブロイアーはその方法をカタルシス(浄化)法と述べました。その後、フロイトは自分の患者にカタルシス法に近い形で前額法(患者の額に手を当てて過去の外傷体験を想起させる方法)を施しました。前額法の最中に「考えの流れを邪魔しないでください」と患者が訴えたことから、思い浮かぶままに話させる自由連想法free associationの創始に至りました。

3つ目の記述

適切です。

フロイトは、心の構造を①自我(ego)、②イド(エス)、③超自我(super ego)の 3 層からなる「心的装置」として捉えました。これら 3 つの相互の力動的な関係を考えていこうとするのが構造論です。

4つ目の記述

不適切です。

クライエントが過去から持ち越してきた対人関係の歪みをカウンセラーに向けて展開する現象は「転移」です。

「ラポール」はもともとは心理学の分野で人と人との間がなごやかな心の通い合った状態であることを言い、キャリアカウンセリングにおいては「信頼関係」の意で用いられます。

参考

第16回学科試験の参考資料・サイトまとめはこちら⇒

第16回 学科試験 問1~問50

※問1~14まで解説済み。問15以降は鋭意作成中。

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