過去問研究

第16回 キャリアコンサルタント 学科試験問題 問1

2021年3月に行われた、第16回キャリアコンサルタント 学科試験問題の問1について。

国家資格キャリアコンサルタント過去問題一問一答集、詳しい解説・出典付き。

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問題文

「平成30年版労働経済の分析」(厚生労働省)において述べられた、わが国の労働者の自己啓発に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。

  • 正社員が自己啓発を実施した2年後の効果としては、収入の増加には有効だが、仕事の満足度向上にはつながっていない。
  • 自己啓発実施を妨げる要因として、男性は仕事の忙しさ、女性は家事・育児の忙しさが最も多く挙げられている。
  • 自己啓発実施者の一日あたりの自己啓発時間は、就業時間が長い者ほど平均時間が短い。
  • キャリアコンサルティングを行っている事業所は、行っていない事業所に比べると、正社員の自己啓発の実施が高まる傾向にある。

選択肢

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. すべて

正解

なし

発表された正答には以下の記載があります。

※問1について適切・不適切の判断がつきかねる文章表現がありました。
【対処】 本問題には正答がないものとして、問1は受験者全員が正答したものとみなします。

各選択肢を検討

下記資料の第II部第4章第2節に、自己啓発の効果と課題について述べられています。

1つ目の記述

適切です。

上記資料265ページページに以下の記載があります。

●自己啓発を行うことにより仕事への満足度が高まり、特に 60 歳以上で高い
(中略)
2年前に自己啓発を実施しなかった人に比べて、実施した人の方が「仕事の質」「年収変化」「仕事の満足度」いずれにおいても D.I. の水準が高くなっており、自己啓発を行うことで、自らの能力の向上を通じて、より高度な仕事を行うことが可能となり、それに伴い収入が増加したり仕事への満足度が高まったりしていることがうかがえる。

 

2つ目の記述

?です。

上記資料では、自己啓発の実施者と非実施者に分けて分析していますが、選択肢の記述は実施者と非実施者のどちらについてかなのかわかりません。そのため適切か不適切かの判断ができないとされたのではないかと思われます。

ちなみに上記資料269ページに以下の記載があります。

自己啓発実施者に着目すると、男女ともに「仕事が忙しくて自己啓発の余裕がない」が4割以上と最も高く、男性では「費用がかかりすぎる」、女性では「家事・育児が忙しくて自己啓発の余裕がない」が次いで高い水準にある。一方、右図により非実施者に着目すると、仕事の忙しさの他に「自分の目指すべきキャリアがわからない」「どのようなコースが自分の目指すキャリアに適切なのかわからない」が約2割となっている。また、女性では「家事・育児が忙しくて自己啓発の余裕がない」も高い水準となっている。

3つ目の記述

適切です。

自己啓発実施者の一日あたりの自己啓発時間は、就業時間の長短で差が出るのか?上記資料270ページに以下の記載があります。

雇用者の就業時間別の自己啓発の実施状況をみると、週の就業時間にかかわらず自己啓発実施率は4割弱程度で、大きな違いがみられないものの、自己啓発実施者の1日当たりの自己啓発実施時間をみると、就業時間が長い者ほど、1日の平均時間が短くなっていることが分かる。

4つ目の記述

適切です。

キャリアコンサルティングを行っている事業所は、行っていない事業所に比べると、正社員の自己啓発の実施が高まる傾向にあるのか?上記資料271ページに以下の記載があります。

●キャリアコンサルティングの実施や、自己啓発支援のための金銭的な援助を他の支援と組み合わせて行うことが、自己啓発の実施や意欲の向上につながる可能性が示唆される
(中略)
「キャリアコンサルティングを行うしくみ」を設けている事業所や自己啓発に対して「受講料などの金銭的援助」を行っている事業所は、これらの支援を行っていない事業所と比べて自己啓発の実施に与える効果が有意にプラスとなっていること、また、正社員では「教育訓練機関、通信教育等に関する情報提供」「社内での自主的な勉強会等に対する援助」を行っている事業所は、そうでない事業所に比べて有意にプラスとなっていることが分かる。すなわち、キャリアコンサルティングに加えて、訓練に関する情報提供や自己啓発に対する金銭的な援助を行うことによって労働者のキャリアビジョン・訓練方法の明確化を支援している事業所は、自己啓発の実施を促進する可能性があることが分かった。これらから、自己啓発促進のための費用の問題やキャリアビジョン・訓練方法が不明確である課題に対しては、金銭的な援助やキャリアコンサルティングの導入、訓練に関する情報提供などの取組が効果的であることが示唆される。

参考

第16回学科試験の参考資料・サイトまとめはこちら⇒

第16回 学科試験 問1~問50

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