第14回 キャリアコンサルタント 実技(論述)試験問題(キャリ協)、問3 (2)の解答例と解説。
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第14回 キャリアコンサルタント 実技(論述)試験問題(キャリ協)
目次
設問3
この事例の展開に関し、以下の問いに答えよ。((1)と合わせて30 点)
(2) 設問3(1)で解答した2つのうちいずれかを選択して、キャリアコンサルタントとしてあなたはこの面談で、この後どのような働きかけを行うか、具体的に記述せよ。
解答例
※本番では①と②どちらか1つの解答でOK※
① 自身の職業適性やブライダル業界や公務員の職務について理解を深めること
Zさんが自身の職業適性について理解を深め、志望業界を主体的に意思決定できるよう支援する。具体的には、キャリア・インサイトを紹介し、同意を得られれば適性診断コーナーで自身の能力、興味、価値観、行動特性についての自己理解を深められるよう支援を行う。次に、総合診断コーナーで自身の適性に合う職業についての情報を収集し、職業情報コーナーでその職業やブライダル業界、公務員の仕事についての仕事理解を深める支援を行う。その上で、より適性や興味のある業界で、まだ会社説明会を行っている会社を探して、説明会に参加する支援を行う。これらにより、CLが主体的に意思決定できるように支援していきたい。(289文字)
② 自分にとって充実した生活を送るためのキャリアプランを検討すること
Zさんのどうしていいかわからない気持ちに寄り添いながら、Zさんが望む充実した生活を送るために、中長期的なキャリアプランを立てることを支援する。具体的には、厚生労働省のジョブ・カードを紹介し、同意が得られればキャリア・プランシートの作成を支援する。学校の課程で関心を持って取り組んだことや社会体験等これまでの経験を振り返り、自身の価値観や強味について改めて整理し自己理解を深めることで、将来取り組みたい仕事や働き方、これから取り組むことを整理し、Zさんが充実した生活を送るために必要なことを、主体的に考え実践できるように支援する。(264文字)
解説
ポイント
- (1)で記した2つの提案のうち1つを選択し、この面談を続けるとしたらどのような働きかけをするか、具体的な方策を記述します。
- 問われる能力は以下の2つ。
①CCとしての見立てをする能力
②その見立てに対して方策を考える能力。 - 自分が働きかけやすいテーマを選ぶのも1つのポイントとなります。
- CLへの働きかけなので、
・構築した信頼関係の維持
・CLの自律・主体性支援
の観点から、
・CLの気持ちに寄り添う
・今までの努力を称賛する
・方策の実現性を考慮しながら、CLと一緒に目標、計画を設定する
という姿勢を内容に盛り込みます。 - 記述方法:文章、箇条書き、どちらでもOK。
- 文字数:回答欄は、A4サイズの紙に7行。
230~280文字程度を目安とします。
第14回 実技(論述)(キャリ協)