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第10回 キャリアコンサルタント 実技(論述)試験問題 問2(キャリ協)

投稿日:2018年12月25日 更新日:

第10回 キャリアコンサルタント 実技(論述)試験問題(キャリ協)、問2の解答例と解説。

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第10回 キャリアコンサルタント 実技(論述)試験問題(キャリ協)

設問2

キャリアコンサルタントとして、あなたが考える相談者の「問題」を記述せよ。(10 点)

解答例

定年後の仕事を考えるにあたり、どうしたらよいのかわからないでいる。CL1より、経験やスキル・強みに関する自己理解不足、定年後自社に残る場合の業務に関する仕事理解不足が考えられる。CL3から定年後のマネープラン不足、CL5からライフプランの検討不足、妻とのコミュニケーション不足もCLの問題と考えられる。(157文字)

解説

1つ目に、CL目線でも主訴となっていることを入れました。定年後の仕事を考えるに際してどうしたらいいかわからないのは、CC目線からも問題と思われるからです。

2つ目は、CLの自己理解不足・仕事理解不足です。他社で自分が通用するかどうか不安、というのは、自分の経験やスキル、強みについての自己理解が不足していることから生じている可能性があります。

3つ目は、自社に残る場合の仕事に関する理解不足です。定年後自社に残る場合の仕事について、「会社に残る道もあるよう」「地方の工場に飛ばされるかもしれない」と、憶測でしかないことが推察されます。

4つ目は、定年後のマネープラン不足です。「年金だけでは足りないと思います」という発言から、毎月あるいは毎年必要な収入がいくらなのか、はっきりと認識していないことがわかります。

5つ目は、自分が残りの人生で何をしたいのかがまだ見えていない、ライフプランの検討不足です。「社会で自分が必要とされる仕事をしたい」とは言っていますが、具体的にはそれが何なのかということが語られません。

6つ目は、妻とのコミュニケーション不足。「妻も自分が家にいるのは嫌だと思うし」と推測で発言していて、実際のところどうなのか確認できてきません。もしかしたら、ずーっと一緒にいたいかも?

逐語でのCL発言要旨

  • 自分は今の会社の、しかも工場のことしか分からないので、他社で通用するのか不安。
  • 今の会社に残っても、地方勤務かもしれず、しかも収入が減る。

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  • 子どもの教育費は必要だが、年金受給はまだ先なので、収入の問題は切実。
  • ある程度は経済的に余裕がある生活をしたく、年金だけでは足りない。
  • 40歳半ば過ぎから体力の衰えを強く感じていて、定年後の仕事でも体力面は気になる。

↓↓↓↓↓↓

  • やりがいがあり、職場のみんなと力を合わせて行う仕事ができるといいと思う。
  • 仕事は何でもいいというわけではなく、社会で自分が必要とされる仕事をしたい。
  • 働いていないと、家庭や社会に居場所がなくなる、妻も自分が家にいるのは嫌だろうから働かなければならない。

設問2のポイント

主訴・問題点を的確につかむことが、その後の展開の基礎となります。
CLの発言を傾聴、何が問題かをしっかり考える必要があります。

  1. CCから見た、CLの問題点=見立てを記述します。
    CCとしてCLを洞察し、問題の見立てができるかどうかが問われています。
  2. ここで問われている「問題」とは、CLの訴えていること(悩み、不安、戸惑いなど)の根本原因になっている問題であり、CL自身は気づいていない可能性が高いと思われるものです。
  3. CCによる「見立て」は仮説ではありますが、深い洞察に基づくものである必要があります。この見立てにより、CLの気づきを促すことになるからです。
  4. 「見立て」には色々な観点があり、CCによっても様々な見方がなされます。そのため、絶対的な正解や唯一の正解はありません。ただ、試験問題の回答であるということで、カテゴリはある程度限定されています。これまでに行われた過去の試験問題からは、以下のようなカテゴリが考えられます。
    • 自己理解不足
    • 仕事理解不足
    • コミュニケーション不足
    • 思い込み
    • 情報不足
    • キャリアプラン・ライフプランの検討不足
    • 変化に対する準備不足 など
  5. 見立ては様々な観点から行えるため複数考えられますが、CCとして問題であると強く思われる内容を2、3選んで、その根拠を示して記述します。
    応答の中で、CLの発言の中心となっている2~3つの応答に、CLの根拠を伴う思いや感情が表出した箇所があります。それらが、どのカテゴリの問題であるかを考え、問題を整理します。
  6. 答え方としては、自己理解不足であれば何の自己理解が不足しているのか(能力、環境、価値観、思考、行動、など)、仕事理解の不足なら何の仕事理解が不足しているのか(人事制度、組織、業界、職務、など)を具体的に述べます。
  7. 回答の文末:「〜と思われる」「と考えられる」などの表現を使い、断定的な表現を避けるのが無難です。「見立て」は飽くまでも仮説なので。
  8. 文字数:本問の回答欄はA4で4行なので、140~160文字程度です。
  9. 一度下書きを書くかどうか:時間の余裕はあまりない場合が多いもの。記述の骨子を考えながら文章作成の過程で調整できるように練習しておくのがベターです。

第10回 実技(論述)(キャリ協)

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